システム全体

[ システム全体 ] [ CP,VCTool ] [ SCN,SCNmenu,SCNutility ] [ GW ] [ その他 ] [ b a c k ]

1.1 NOKIA IP Telephony system概要

NOKIA IP Telephony systemはIPネットワーク網を利用した電話システムです。
このシステムはCP、SCN、GWの3要素により構成されます。
CP Call Processing serverの略。
このシステムの中核となります。NOKIA IP Telephony system全体を管理・制御します。
ネットワークシステムの中に一つだけ設置されます。
CPサーバにはVDB(Vienna DataBase)が実装されており、システム及びGW設定の
リソースはこれによって一括管理されています。
SCN Service Control Nodeの略。
PSTN回線からNOKIA IP Telephony systemを使用する場合には必要となります。
PSTN回線からの接続(ユーザ認証および通話パス)を管理します。
CPと同じく、ネットワークシステムの中に一つだけ設置されます。
SCNにはLDAP(Lightwayt Directory Access Protocol)が実装されており、ユーザ
アカウントとパスワード情報、および電話番号と通話パスの対応が管理されています。
GW GateWay。
PSTN回線からのNOKIA IP Telephony system利用のためのゲートウェイで、
利用規模に合わせてネットワークシステムの中に必要な数だけ設置されます。
GWのデーモン以外に、以下の3種類のカードを使用します。

 DSPカード電話からのトーン・音声をIPベースの信号に変換する
 BRIカードBRI回線を接続する為に用いる
 T1カードT1回線を接続する為に用いる

BRIカード・T1カードは、回線の状況に合わせて必要になる組合せが変わります。
BRIカード・T1カードのどちらかだけ、または両方を使用することが可能です。
PSTN回線から呼び出しがかかるとTollBypassが起動し音声ガイダンスを返します。
(TollBypass としての機能をしない GW も存在可能です:後述)

1.2 システム設定・管理ツール概要

NOKIA IP Telephony systemの設定を行うために以下のツールが用意されています。
VCTool CPで管理されている設定情報の閲覧と変更をリモートで行うためのツール。
Windows95-NT上で動作する専用アプリケーションの形で提供されます。
SCNmenu SCNで管理されている設定情報の変更と変更をリモートで行うためのツール。
SCN上のCGIによって提供される為、ブラウザ上からアクセスして利用します。
SCNutilities SCNで管理されている設定情報の変更と変更をリモートで行うためのツール。
SCN上スクリプトをコマンドラインで実行して利用します。
SCNmenuと比較すると、大量のデータを登録する際などに便利です。
●VCTool:CPが管理している以下の項目の設定を行います。
System 無音状態の通話データを圧縮するか否かの、切り替えを行います。
Gateway ネットワークに接続されている各GWのリソース設定(BRI・T1・DSPカード等)を行います。
Groups GWにBRI・T1カードを挿し、ISDN・T1回線が接続されますが、その回線の利用形態には
Extensional GroupとTrunk Groupの2種類があります。
この項目で、GWに接続された回線に対してExtensional Group・Trunk Groupの指定を行い、
そのGroup Numberを指定します。

 Extension GroupIPネットワーク内線電話を利用するグループ
 Trunk GroupPSTN回線よりIPネットワークを介して電話を利用するグループ
Users Extension Groupeのユーザ管理を行います。
TollBypass GW上で動作するVCTollbpd(Toll Bypass)の設定を行います。
TollBypassはPSTN回線からの呼び出しがGWに届いたときに動作し、音声ガイダンスを制御し、
SCNに対しユーザ認証と通話パスの請求をします。
TollBypassの動作設定は登録したユーザグループ単位で管理します。
●SCNmenu:SCNが管理している以下の項目の設定を行います。
  (同様の設定が、SCNutilitiesによっても可能です。)
Routes 入力された相手先電話番号の種類(Route Prefix)(ex.最初の3桁が 033で始まる、など)と、
その音声信号がどのGW(Trunk Group)から出て行くか、の指定を行います。
Accounts TollBypassを使用するユーザのアカウントを登録します。
ここの情報はユーザ認証に使用されます。

1.3 GW間の経路指定周りの設定項目について

NOKIA IP Telephony systemでのGW間の経路指定周りの設定項目は以下の通りです。
Toll Bypass 経路の入り口で、音声ガイダンス・認証なども制御します。
Toll Bypass毎に使用するAccount GroupとRoute Groupを
選択できます。任意の名前で表現されます。
Account Group アカウントのグループ。
所属、目的や許可範囲等の区別の為に割り当てます。
グループ名で表現されます。
Route Groupe 経路の出口。
SCNでRoute Prefixの設定をする際に、このグループ番号
での識別が必要になります。
Route Prefix 呼び先の判別のために使用する呼び出しダイヤルの先行数字。
呼び先としてTrunk Groupを指定します。
Trunk Group RoutePrefixにて指定される呼び先trunk(回線)のグループ。
グループ番号で表現されます。
Trunk Group、Toll Bypassの設定はVCtoolにて行ないます。
Account Group、Route Group、Route Prefixの設定はSCNmenuにて行ないます。

1.4 通話パス例

GW1(Tollbypas Nihon動作中)に接続してきた電話から、
GW2(route prefix 11+ に設定)・GW3(route prefix 12+ に設定)に接続された電話へ
通話する場合の設定例を以下に記します。

1. VCTool/TollBypass/Nihon/ServiceControllNode
	TollBypass Nihon の使用する Route Groupe を指定する(8000〜9999 の任意の数字)。

2. SCNmenu/Routes
	上記で指定した Route Groupe の route prefix を指定する。
prefixdigits to stripdigits to addrestrictdest trunk group
11+11  GW2回線の trunk Group 番号
12+12  GW3回線の trunk Group 番号
	以下の3点の設定を行っています。
		・入力した番号が 11で始まる場合は、経路の出口を GW2 とする。
		・入力した番号が 12で始まる場合は、経路の出口を GW3 とする。
		・PSTN回線に接続する時に、入力した番号から route prefix を外す。

注)設定後は、CP SCN GW の順に各マシンのプロセスを再起動する。

1.5 NOKIA IP Telephony systemのインストール方法

●各マシンにインストールするコンポーネント
・CP
	  VSserver:CPサーバそのもの、VDB含む

・SCN
	  VSconfig:LDAPサーバ、WWWサーバ
	  VSsnode :SCNそのもの

・GW
	  VSpstn  :ISDN回線とIPネットワークのゲートウェイ
	  VStollbp:TollBypassを制御する

・その他
	  VSvctool:CPのリモート設定用ツール
	  VSjpatch:viennaのパッチ、CPとGWに適用します

●インストールに先立って行うべき事
・アンインストール
  Viennaパッケージが既にインストールされている場合は、
  Viennaパッケージをアンインストールします。
  SCNをインストールする場合は、perlもアンインストールします。

・各マシンのIP、ホスト名の割り振り
  インストールに先立ちCP、SCN、GWとなるマシンにホスト名とIPを割り振ります。
  各マシンが通信する際には、ホスト名を使用して通信を行うので、他のマシンの
  IPアドレスに対しての、ホスト名の解決が出来るようになっていることを、
  インストール前に確認します。(/etc/hosts または nameserver の設定)
  また、そのホスト名は、各マシンで共通のホスト名を指定します。

●インストール方法
・パッケージの解凍
  以下のパッケージを必要とします。
	Releasenote.txt :インストールに関する補足、バージョン情報
	VSserver.tar	:to CP
	VSconfig.tar	:to SCN
	VSsnode.tar	: 〃
	VSpstn.tar	:to GW
	VStollbp.tar	: 〃
	VSvctool.exe	:to Win95-NT
	VSjpatch.tar	:to CP、GW
  これらのファイルをそれぞれCP、SCN、GWにインストールします。

・各マシンへのインストール
    CP :
	CPの適当なディレクトリにVSserver.tarをコピー、展開しインストールする。
	  	% tar xvf VSserver
	  	# pkgadd -d ./ VSserver

    SCN:
	同様にSCNでVSconfig.tar、VSsnodeを展開しインストールする。
	  	% tar xvf VSconfig.tar
		% tar xvf VSsnode.tar
	  	# pkgadd -d ./ VSconfig
	コンポーネントはすべてインストールするのですべて'y'で答える。
	途中で自分のホスト名を聞かれるので [SCNサーバーのホスト名] を入力。
	また、VDBのあるホスト名も聞かれるので [CPサーバーのホスト名] を入力。
	最後のほうでVSsnodeもインストールするかと聞いてくるので、'y'を入力。

    GW :
	これも同様に、GWでVSpstn.tarとVStollbp.tarを展開しインストールする。
	  	% tar xvf VSpstn.tar
	  	# pkgadd -d ./ VSpstn
	途中でVSserverのあるホスト名を聞いてくるので [CPサーバーのホスト名] を入力。
	引き続き、
	  	% tar xvf VStollbp.tar
	  	# pkgadd -d ./ VStollbp
	途中でVDBのあるホスト名も聞かれるので [CPサーバーのホスト名] を入力。
	また、使用するTollBypassNameを聞かれるので、使用する予定のものを入力。
	(/etc/rc2.d/S95VStollbprcを編集することで修正可能)

    パッチ当て
	CPとGWの適当なディレクトリにVSjpatch.tarをコピーして展開、
	./vienna/Spatch367 よりパッチをインストールする。
	  	% tar xvf VSconfig.tar
	  	# pkgadd -d ./vienna/Spatch367/ VSjpatch

    VCtool(引き続き使用する場合は必要ない)
	手元のWin95-NTパソコンの適当なディレクトリにVSvctool.exeをコピーし実行する。
	インストーラーが条件を尋ねるので指示に従う。

・各マシンの再起動
  インストールが終了したマシンは、再起動します。

1.6 システムのディレクトリ構成

デフォルト設定時のディレクトリ構成は以下のようになります。

cp:/opt/Vserver/db/
	VDBと呼ばれるデータベースファイルが置かれているディレクトリ。

scn:/opt/VSsnode/config.ini
	SCNサーバーの設定ファイル
	以下の通話パス・ldapデータベースのディレクトリもこのファイルで指定します。

scn:/opt/VSsnode/rutes/
	通話パスが置かれるディレクトリ。
	ファイル名は、RouteGroupの設定値がそのまま使用されています。

scn:/opt/CAlslapd/ldbmdir/
	ldapデータベースファイル。



[ システム全体 ] [ CP,VCTool ] [ SCN,SCNmenu,SCNutility ] [ GW ] [ その他 ] [ b a c k ]

インフォサイエンスではIP Telephony system の構築、運用についてのご相談・ご用命を承っております。voip@infoscience.co.jp までご連絡下さい。