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■メールフィルタとは

メールフィルタは、あらかじめ定義した設定によってメールの中身を読み取って、条件に一致すればなんらかのアクションを起こす機能を提供します。メールを送受信するときの両方に対応するものが多いですが、中には受信だけに特化して対応しているものもあるようです。

メールフィルタには大きく分けて2種類あります。

1) クライアントの MUA (Mail User Agent) 側
メールを受信、および送信する前後でフィルタリングをします。個人ユーザが自宅で使う場合にはこちらのタイプになるでしょう。

2) MTA (Mail Transfer Agent) 側
メールサーバを運用しているところに導入し、メールを転送する間でフィルタリングをします。MUA 側には手を加えないため、ユーザが多ければこちらのほうが便利な場合も多いでしょう。

MTA 側のフィルタリングにはさらに2種類あり、特定の MTA への plug-in 的に動作させるものと、SMTP proxy *3) として振る舞うものがあります。

  図1     MUA でフィルタリング
図1

  図2A     MTA の plug-in でフィルタリング
図2A

  図2B     SMTP proxy としてフィルタリング
図2B

Spamghetti図2-B の MTA 側でのフィルタリングをおこない、SMTP proxy として動作するタイプに分類されます。DNS の MX の設定を変更する必要がありますが、sendmail の milter の仕組みを利用するようなものとは異なり、既存の MTA の種類に全く依存しないのが特徴です。

フィルタリングするための条件やアクションとしては、例えば次のようなものが考えられます。

【条件】
  • Subject: に「未承諾広告※」の文字列が含まれている場合
  • ウィルスが入っている場合
  • 短時間に大量にメールを送信してくる場合
  • 「社外秘」の文字列が入っている場合
  • From: を詐称している場合
【アクション】
  • 不要なメールは破棄する
  • 送信者に送り返す
  • そのまま受信する
  • サーバ側で保存する
  • 他のアドレスに転送する
  • 携帯電話用に分割して転送する
ここで例に挙げたもののほかにもさまざまなものが考えられますが、メールフィルタはこれらを自由に組み合わせて設定することで、必要なメールだけを受信するようにしたり、重要度の高いメールを保存したりなど、さまざまな目的を満たすことができるようになります。


*3) SMTP: Simple Mail Transfer Protocol メールを転送するときのプロトコル。

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※このページの内容は 『FreeBSD PRESS No.16 (2003 MAY) 毎日コミュニケーションズ刊』 に掲載されたものです。